ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話『愛する人はずっと見守っている』感想&考察

アニメ

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第10話「愛する人は ずっと見守っている」の感想記事です。

8話、第9話とこの作品の核心部分(ヴァイオレットとギルベルトの話)が続いていましたが、第10話では、以前のような1話完結型の話に戻りましたね。

ただ、これまでとは少しだけ雰囲気が異なります。

詳しく見ていきましょう。

今回の依頼とテーマ

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

今回は、とある田舎町の母子家庭、マグノリア家からの代筆依頼。

クラーラ夫人が誰かに向けて手紙を書くという話ですが、
序盤から夫人が倒れかけたり、親戚の方(?)に「この屋敷をどうするの?あの子一人で~」等と言われていたり、もう、完全にフラグが立ちまくっていて…
なので、序盤から最後の展開を予想していた人は多かったのではないかと思います。
僕もその一人です。

この作品では本編中に人が亡くなるシーンは過去の戦争時を除くとまだ一度もないですが、このタイミングでこういう話を入れてくる意味を考えると、「あぁなるほど。」という感じがしましたね。

つまり、今回話は、ヴァイオレットが愛する身近な人間の死の辛さを知ったばかりだからこそ、引き立つストーリーなのだと。見ていてそう思いました。

アンがヴァイオレットを"人形"と言う理由

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
兄弟のいないアンは、一人で人形遊びをしていることが多い様子。
最初にヴァイオレットを見て、「お人形が歩いてきた」と言います。
そして、その後もずっと、彼女を「人形」だと思って接しています。
まぁヴァイオレットはもともと感情が少なく、今更どうって話ではないですが、
それでも最近は色々な感情を知るようになって、人形っぽさ(人間ぽくなさ)は軽減されてきたと思います。
そんなタイミングで何故ここで「人形」という表現を改めてしているのか。
ここの意味は大きく2つあるんじゃないかと思います。
1つは、人間らしさを取り戻しつつあったが、ギルベルトの一件でまた振り出しに戻ってしまった、ということ。
なんとかドールの仕事は復帰したものの、ギルベルトを失った傷口がまだ塞がったとは思えません。できるだけ悲しい感情を押し殺すように、強引に悲しい感情を封印していたから、そう見えてしまったのではないかと思います。
もう1つは、第10話の最後で本人が「屋敷ではずっと泣くのを我慢していた」言っていましたね。
手紙の内容を知った時からずっと、アンとクラーラ夫人の悲しい未来を想像しつつも、感情を表に出さないようにしていたのだと思われます。
アンはそんな、自ら感情を殺しているヴァイオレットを見て、人間だと錯覚してしまったのだと思います。
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

アン「すごい!そんなに動くお人形がいるの?」

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ヴァイオレット「…はい。」
初めてヴァイオレットがアンに"人形っぽく無さ"を見せた瞬間。
アンは動揺してしまうというか、ヴァイオレットの優しい笑顔にちょっと照れてしまってますよね。
優しそうで、穏やかで、少し寂しそうな、たくさんの気持ちがこもったヴァイオレットのこの笑顔は今話の個人的なベストショット。

手紙の相手は

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
クラーラ夫人が書いていた手紙は、大方の予想通り、未来のアンに向けたメッセージでした。それも50年分。
本当ならずっとアンの傍にいてあげたかったけど、それが叶わないならせめて手紙を毎年送って、誕生日だけでも毎年お祝いしたい―そんな母の愛がドストレートに伝わってきて、もう涙腺崩壊ですね。
手紙ってすごい。
一緒にいなくても、一緒に過ごしているような気持ちになれるんだから。
人は消えてしまっても、手紙はずっと残る。手紙に乗せた愛は一生残る。
ベタな話ではあるんですが、今回の話は特にやばかった。

蛇足かもしれませんが、最後の手紙を読む時が本当の最後の別れ、と考えると一層泣けてきますね。

人形ではなくなったヴァイオレット

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

ずっと涙を流さないように我慢していたヴァイオレットですが、
C.H郵便社に戻り、決壊が崩壊したように泣き崩れます。

第7話のオスカーの過去を聞いて泣くシーンと比べると、さらに感情豊かになっているのが伝わりますよね。

ヴァイオレットはこの第10話をもって、普通の感情を持った、普通の女の子になったと解釈できるシーンだと思いました。

アンがヴァイオレットとの別れの際、頬を触って人形じゃないと知るシーンも、その一つですよね。

もうヴァイオレットは人形じゃない。嬉しいも悲しいも分かる女の子。
いよいよ終盤に差し迫っている感が半端ないですね!

おわりに

いやー、よく毎回こんなに泣ける話を作れるなぁと感心してしまいますね(笑)

一話一話が、映画の1つの題材としていけそうなぐらいの話を惜しみなく、湯水のように使っていますから。貧乏性な僕からしたら勿体ない感すらあります(笑)

やはり京アニの本気というのはダテじゃないです。
ラストまでおそらく数話ですが、最後までガンガン期待しちゃいましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました