ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話『自動手記人形と「愛してる」』 感想&考察

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン第13話(最終話)の感想記事です。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第12話 感想&考察
ヴァイオレット・エヴァーガーデン第12話の感想記事です。これまで謎が多かったギルベルトの兄ディートフリートに大きく焦点が当たる今回の話。物語としても大きく動きました。それでは見ていきましょう。前回記事次回記事...

最終決戦

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

前回の最後のシーンの続きから始まります。
メルクロフ准将から銃撃を受けますが、義手でガード

(…これ、無敵なんじゃ??)

なんて思いましたが、
何発か受けるうちに、義手が壊れてしまいます。
さすがに銃撃を何度も防げるほど丈夫なわけではないのですよね。

ただ同時に相手の銃も弾切れとなったので、ぎりぎりセーフ。

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

しかし、今度はなんと、グランデッツァ大鉄橋には爆弾が仕掛けられており、列車のブレーキも壊されているという大ピンチを迎えます。

そんな大ピンチを救ったのは謎の身体能力を持ったベネディクトと満身創痍のヴァイオレットでした。

いやー、ここにきてベネディクトの大活躍!来ましたね!
ただの脇役かと思いきや、こんな身体能力を隠し持っていたとは。

第1話でクラウディアが、「ベネディクトはC.H郵便社を作る前からの腐れ縁」というようなことを言っていたので、もともと軍の人間だったのでしょうか。だとしたらこの身体能力も納得。

戦争が終わり

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

ヴァイオレットはC.H郵便社でのドールの仕事に戻ります。
この場所ですが、第2話のシーンでも同じ席に座って、
初めてドールの仕事に触れた場所なので、なんだか感慨深いものがありますよね。

あの時からどれぐらいの時が経ったのかはわかりませんが、
ヴァイオレットは本当に大きく成長しました。

カトレアが以前、「言葉に表と裏がある」と言っていましたが、
言葉の裏に隠された気持ちさえ、今のヴァイオレットなら理解することが
出来ているような気がします。

そして、嬉しい時に笑い、悲しい時に無くという、人間本来の感情も、
表現できるようになりました。

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

義手の造形?雰囲気?が若干変わったように見えるのは気のせいでしょうか。
前の義手より心なしか、丸くなったというか、温かみのある形になったような
・・・色も薄くなった?

前の義手=戦争の道具
新しい義手=人と人とを繋ぐもの

義手の使い道、そして彼女がこれから歩んでいく未来は、争いの道具として人を傷つけることではなく、手紙を書き、人と人とを繋いでいくこと


そんな意味合いがあるのかなと思いました。
(勘違いだったら勝手な妄想ごめんなさい 笑)

心のままに

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

航空祭に向けて、ヴァイオレットも自分の手紙を書くことに。
このシーンも第2話のシーンを思い出しますね。

ドールの仕事を開始したその日、ヴァイオレットはタイプライターを
自室に持って帰り、ギルベルトに手紙を書こうとしました。

ですが、あの時の手紙は、手紙というにはほど遠いものでした。
代筆業務に着任し、訓練を開始したという、現状報告書
(実際中身は見れていませんが前後の流れ的におそらくそうだろうと思います)

それに対し今回は、心のままにギルベルトに向けた手紙
ヴァイオレットの成長・変化はこういうところでも表れています。

序盤で使用したカットをあえて多用して、"変化"を表現するという粋な演出は、
すごく京アニらしいなぁと。
(けいおん最終話の唯ちゃんが走るシーンを思い出しますね)

ギルベルトの想い

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

ギルベルトのヴァイオレットに対する気持ちに関しては、以前の記事でも考察しましたが、今回、ようやくその答えが出たような気がします。

「でも、私は君が"自分は道具であれ"と戒めるのを見ているのが…辛い。」
「小さかった君を…そんな風にしてしまったのは…私なのに。」
「なのに…君はまだ私のことを信じて…。」

・ヴァイオレットが感情を持たなくなってしまったのは自分のせい
・自分はヴァイオレットを道具として見たつもりじゃないのに、結果的にそうなってしまった
・それなのにヴァイオレットはギルベルトを慕っているということ

という感じでしょうか。
前の考察で概ね正解だったのでほっとしました(笑)

それにしても…

浪川さんの演技がすごすぎて鳥肌モンです・・・;;

こんなにも感情のこもった泣き演技をできる人は、他の有名声優さん比べてもそうそういない気がする。それぐらい衝撃的でした。
この作品で浪川さんのファンになりました^ω^

ブーゲンビリア家の屋敷

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

ヴァイオレットディートフリートに連れられ、ブーゲンビリアの屋敷に訪れます。
そこで待っていたのは、ブーゲンビリア夫人(ギルベルトとディートフリートの母)

このシーンで最も印象的に感じたのは、母の強さですね。

こういう時、一番辛いのは紛れもなく親だと思います。
子供が亡くなって辛くない親なんかいない。
自暴自棄になっていてもおかしくありません。

それなのに、初めて会う少女に
「あなたのせいではない、あなたが背負わなくていい」
なんて言えないですよね。普通。

そして、ブーゲンビリア夫人のこの一言。
「あの子は、生きてる…心の中で。だから決して忘れない。思い出すたびに辛くても、ずっと思って生きていくわ。だって今も、愛しているんだもの。」

この言葉にヴァイオレットも救われます。

第7話のオスカー氏や、第10話のクラーラ夫人など、
親が子を想う気持ちに関しては、これまで自動手記人形の仕事を通して
何度も間近で見てきているヴァイオレット。


そんな彼女だからこそ、ブーゲンビリア夫人の辛さがわかるはず。

そして、そんな息子を失って一番辛いであろう彼女が
こんなにも強いのですから、それは心を打たれてしまいますよね。

「自分も、前を向いて生きていかなければならない」と。

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

ディートフリートともしっかり和解しましたね。
ヴァイオレットを名前で呼んだのはこれが初めてかな?

ようやく彼女を道具ではなく一人の人間であると認めた瞬間でした。

ヴァイオレットの「もう命令はいりません」は少し寂しく感じちゃいましたけどね。笑

航空祭当日

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

エリカにアイリス、ルクリアにベネディクト。
みんな成長したんだなぁと親の目で見てしまいました。

クラウディアは未来の娘に向けて手紙を書いていたみたいですけど、
これはどういう意味なんだろう。

パパから未来の娘へ。


パパは君が生まれるのを待ってるよ。そして祈ってる。君がすくすく育つことを。
幸せになることを。誰かを愛し、愛されることを。


そして君や、君の子供達の生きる未来が、
争いのない、幸せで溢れた世界でありますようにと…。


自分の娘というより、これから生まれてくる多くの生命に向けて綴られた手紙のように感じます。

本編では語られなかったですが、
人と人が争うという事を間近で見てきたクラウディアが、
どうして軍を辞めて「手紙を届けるという仕事=郵便社」を開こうと思ったのか。
それがこの言葉に隠されているような気がします。

それにしても、
挿入歌「Violet Snow」の入りがヤバイですね・・・

これまで一切本編で流れなかったですけど、
最後の最後で流れてくれて良かった。(ちょっと遅すぎるけどね?)

ヴァイオレットの手紙

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会





親愛なるギルベルト少佐


お元気ですか?お変わりないですか?
今、どこにいらっしゃいますか?困ったことはありませんか?


春も、夏も、秋も、冬も、幾つも季節が過ぎましたが、
少佐のいらっしゃる季節だけが巡って来ません。


私、最初は分かりませんでした。
少佐のお気持ちが、何一つ分かりませんでした。


でも、少佐に頂いたこの新しい人生の中で、
少しだけですが、感じることが出来るようになったのです。
代筆を通して。出会った方達を通して。


私は信じています。
少佐が、どこかで生きていらっしゃることを。


だから私も、生きて、生きて、生きて、
その先に何があるか分からなくても、ただ生きて。


そしてまた逢えたら、こう伝えたいのです。


私は今『愛してる』も、少しは分かるのです。

ようやく"少し"だけわかるようになった「愛してる」の意味。

これから未来にかけて、自動手記人形の仕事をしていく中で
この"少し"が少しずつ大きくなっていって、彼女は成長していくのでしょう。

まだ彼女の長い物語の、ほんの一部が、始まっただけに過ぎない。

最後のシーンでヴァイオレットが出会ったのは?

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

これはネット上でも様々な意見があって、現時点では
「解釈は視聴者にゆだねる」という製作者側からのメッセージとして受け取りました。

ただ、僕は基本的にハッピーエンドが好きなので、
最後に出会ったのはギルベルトであって欲しいなと考えています。

ヴァイオレットがこんな笑顔するのは彼ぐらいだと思いますしね。

ヴァイオレットもギルベルトも辛い想いをたくさんしてきました。
なので、最後くらい幸せになるべきだと思います。

ところで、新作決定という発表がされていましたが、

の第13話の続きのストーリーなのか、それとも全く別の物語なのか。
気になりますね!

終わりに

長かったような、短かったような、いろんな感覚が渦巻いていますが、
全てを見終わった今、率直な感想を書いていきたいと思います。

総合的に、ストーリーに関しては多少荒があるような部分もありましたが、
それを補って余るぐらい、良いところがたくさんある作品だったなぁと思います!

音楽、美術、作画といった作品を彩る部分のクオリティは、
第1話から落ちることなくずっと高いレベルで続いていて、
さすが京アニという感じ。

特に音楽に関してはViolet Snowにハマリすぎて、
記事書きながら無限ループでした^^

また、物語に関しても、派手な起伏はあまりありませんでしたが、
一話一話のストーリー、そして登場人物の心の動きが
すごく丁寧に作られていて、涙腺が緩むところも多くありました;;


第5話のドロッセルの公開恋文の話、
第10話 マグノリア家の話が特に涙腺崩壊でしたね。


単体の話であそこまで泣けるのはすごいです。


こんな素敵な作品の記事を、
1クール分全て書くことができて、幸せでした。

それでは、拙い文章でしたが、ここまでお付き合いいただき、
本当にありがとうございましたm(_ _)m

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