コンプレッサーとは?リミッターとは違う?仕組みや使い方例など初心者の方でもわかりやすく解説します。【キーボード・シンセ】

音楽

本記事では、エフェクター「コンプレッサー(Compresser)」や「リミッターLimiter」について、わかりやすく解説します。

実際に機材をお持ちの方は、それを使いながらお読みいただくとより理解が深まります!

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コンプレッサーとは?

コンプレッサーやリミッターは、 ダイナミクス(強弱法)系というエフェクターに分類され、音量が一定のレベルが超えたときに削ってくれる(圧縮してくれる)という効果を持ちます。

ちなみに「コンプレス(compress)」は日本語で「圧縮」という意味。
「 リミットLimit」は「制限」とか「境界」などの意味です。

ボーカルや生楽器のレコーディングでは必要不可欠と言われています。

コンプレッサー/リミッターを使用することによって、音量が均一化され、音を聴きやすくしたり、音量があまりにも大きすぎる不要な音をカットしたりできます。

なお、コンプッレサーとリミッターは、使用用途が違うだけで基本的な仕組みは一緒です。
「音を聴きやすくする目的」で使用する場合を、コンプレッサー的な使い方、
「大きすぎる不要な音をカットする目的」で使用する場合を、リミッター的な使い方
などと表現される場合も多いです。

本記事では主にコンプレッサー的な使い方についてメインで解説します。

コンプレッサーの使用場面例

コンプレッサーの仕組みを説明する前に、使用されている場面の具体例を見ていきましょう!

大きなホールで演奏されるオーケストラをイメージしてもらえるとわかりやすいと思うのですが、
交響曲の1曲の中には、静かなソロフレーズもあれば、フルオーケストラのアタックなど大音量のフレーズも混在していると思います。

ここには圧倒的な音量の差があります。
※最大音量と最小音量の差を「ダイナミックレンジ」といいます。

生演奏ではその音量の緩急が味になっていますが、もしこれがCDやBlu-rayに録音されたときに同じ音量差のままだったらどうでしょう?

ソロフレーズが小さすぎて聞こえなかったり、耳が壊れるほど大音量になったり、
音量にばらつきがありすぎて、非常に聴きにくいものになりそうですよね・・・。

したがって、聴く環境によっては、音量差をできるだけ減らして、聞きやすく調整する必要が出てきました。

こういった背景で生まれたのが、コンプレッサーと言われています。

コンプレッサーの仕組み

コンプレッサーを使用すると、一定のしきい値の音量(スレッショルド)を超えたときに、その超えた部分を一定の比率(レシオ)で圧縮します。

横軸が時間、縦軸が音量です。
三角形の部分が本来の音量、そのうちの水色の部分がコンプレッサーで圧縮された後の音量です。

▼スレッショルド(Threshold)
 圧縮が始まる音量

 レシオ(Ratio)
 圧縮する比率

 ゲインリダクション
 圧縮された音量   

スレッショルドとレシオのパラメータを調節して、どれぐらい圧縮するかを調整するイメージですね!

例えばスレッショルドが5db、レシオが3:1だった場合、5dbを超えた時点で本来の1/3の音量になります。
レシオの左側の値が高ければ高いほど圧縮する量が増え、音ががっつりつぶれます。
逆に低い場合は圧縮する量が低く、緩やかな圧縮となります、

1:1なら一切圧縮しないという設定です。
また逆に、スレッショルドを上回る信号を全く通さないという設定 (ブリックウォールリミッター)もできます。

2:1から10:1までの設定が最も一般的です。

アタックタイムとリリースタイム

アタックタイムとリリースタイムは、スレッショルドを超えた時、またはスレッショルドを下回った時に、コンプレッサーによる影響がすぐに反映されるか、緩やかに反映されるかを決定するパラメータです。

アタックタイム

スレッショルドを超えてからレシオの比率に到達するまでの時間を「アタックタイム」といいます。

例えばレシオが3:1だった場合、アタックタイムが早ければ早いほどすぐに1/3の音量になります。
遅ければ遅いほど、長い時間をかけて1/3の音量になっていきます。

アタックタイムを早くしすぎると、アタック感がなくなりますし、遅すぎるとあまり効果を感じなくなるのでバランスが重要です!

リリースタイム

再びスレッショルドを以下になってから圧縮が終わるまでの時間を「リリースタイム」と言います。

圧縮を持続させる時間を決めることができます。

リリースタイムを長く設定しすぎると、コンプレッサーの効果が感じにくく、抑揚がない音になります。
逆に短く設定しすぎると、不自然で強弱がありすぎる音になります。
アタックタイムと同様、バランスが重要です。

使い方の例

コンプレッサーはレベルオーバーした音をつぶして音の出すぎを防ぐ「リミッター的」な使い方と、 全体の音量を整えて聴きやすくする使い方の2パターンが一般的ですが、 キーボードで使用するケースとしては後者の場合が多いのかなと思います。

ここからは私の使い方の紹介です!

まず前提としてピアノは同時発音数の多い楽器であり、和音を鳴らした時と単音を鳴らした時では、当然和音の方が音量が大きくなると思います。

バンドサウンドの中でアコースティックピアノを使用する場合、この音量差が結構問題になってきます。

もう少し具体的に言うと、左手でコード、右手で単音多めの主旋律を弾くフレーズがあった場合、
左手のボリュームを基準に合わせると、右手の主旋律が存在感がなくなりますし、
右手のボリュームを基準に合わせると、今度は左手の和音がうるさくなってしまいます。。。

こういう時はコンプレッサーを使用して、単音と和音の音量差を減らします。
そうすることによって、単音の主旋律部分が埋もれず、とても聴きやすくなります

また逆に、ピアノだけになる独奏部分では、音量の強弱をしっかりつけて表現したいので、コンプを切ったりします。

このように一曲の中でも使い分けができると、演奏の幅も広がりますよ!

おわりに

コンプレッサーは、キーボーディストが使用するエフェクターの中ではややマイナーな立ち位置とも言えますが、使っていると地味に効いてくるものなのかなと思っています。

自分なりに調整して、聴きやすい音作りをしていきましょう!

書籍紹介

シンセサイザーには数多くのエフェクターが搭載されており、適当にいじったり説明書を見ただけで理解するのはなかなか難しいです。

そうやって試行錯誤するのも決して悪くはないですが、良い本を一冊でも読むと意外とすんなり理解できたりします。音楽だけの話ではないですが、限られた時間の中でより効率的に知識を得るには、先人の知恵を借りるのがもっとも手っ取り早いです。

下記は私が本記事を書くにあたって参考にした書籍で、多種多様なエフェクターの知識がわかりやすく、簡潔にまとめられています。エフェクターについてもっと知りたい!でも時間がない・・・という方は是非読んでみてください!

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