倍音と音の相性や聞き心地の良さについて、簡単にわかりやすく解説します。

音楽

倍音の記事にて、メジャーコードが聞き心地が良い理由は、「コードの構成音が倍音に含まれており、 波形がきれいに調和するから」と解説しました。

本記事では、上記をもう少し深堀って、「コード(和音)に含まれる音同士(倍音同士)の相性や聞き心地」という観点でまとめます!

※前回の倍音の記事をまだ読まれていない方は是非そちらも合わせてお読みください。

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オクターブ(8度)の相性の良さについて

2つの音を同時に鳴らす時に、最も相性の良い音の組み合わせは、1オクターブ(8度)の関係と言われています。

1オクターブ(8度)の音は周波数が2倍、すなわち周波数比率は1:2となります。
例えば、低いラの音が110Hzで、高いラの音は220Hzなので、1:2という感じですね!

このように、周波数の比率がシンプルであるほど、音の相性が良く、聞き心地が良いといえます。

具体的に説明しますね!
ピアノでラの音(A2)と、その1オクターブ上のラの音(A3)を同時に弾いてみるとします。

「低いほうのラ」の音からは、基音である「ラ(A2)」の他に、 2倍音である「1オクターブ上のラ(A3)(上記画像のA3の位置にある薄い●です)」が鳴っています。

この倍音で鳴っている「1オクターブ上のラ(A3)」と、同時に弾いている基音としての「1オクターブ上のラ(A3)」は同じ音です。

このように、2つ同じ音「1オクターブ上のラ(A3)」が共鳴し合って、音に厚みや深みを生んでいると考えるとわかりやすいですね!

また、それぞれの「ラ」からは当然、2倍音以外にも「3倍音」「4倍音」「5倍音」などの倍音も鳴っています。今度は楽譜で見てみましょう。

左側が低いラ(A2)をおさえた時の基音と倍音右側が高いラ(A3)をおさえた時の基音と倍音

画像を見ていただくと分かる通り、1オクターブ(8度)の関係では、それぞれの倍音が同じ音で揃う箇所がとても多く、 それも聞き心地が良く感じられる要因の1つとなっています。

この1オクターブの掛け合わせることを「オクターブユニゾン」と良い、クラシックから現代音楽、声楽などでも非常に多く使用されています。

余談ですが、クラシックでは「ヴァイオリンとヴィオラ」「ヴィオラとチェロ」などのオクターブユニゾンは非常に多く使われていますね。

5度の音程も相性が良い

8度の関係の次に相性が良いと言われているのが、「5度」です。

「第2倍音と第3倍音の関係」や「第4倍音と第6倍音の関係」などがその例で、周波数比率が2:3になります。

さきほど、1オクターブ(8度)の周波数比率は1:2で、周波数比率がシンプルになるほど相性が良いと伝えましたが、 「5度」の周波数比率も比較的シンプルな比率になっていると思います!

前半が 「第2倍音と第3倍音」、後半が「第4倍音と第6倍音」

5度音程は、エレキギターでおなじみの「パワーコード(ルート音と5度上の音の2音を弦2本で弾く、シンプルで力強いコード)」などで親しまれています。

その相性の良さゆえに安定感が非常にあり、場面を選ばずどんな時でも使える、万能なコードですね!(しかもとっても弾きやすい♪)

4度の音程について

「5度」の関係と同じぐらい相性が良い音程が「4度」です。

「第3倍音と第4倍音の関係」がその例で、周波数比率が3:4になります。

「第3倍音と第4倍音」

ラを基音にすると、「ミ」と「ラ」です。

ここで先ほどの5度の関係を思い出して欲しいのですが、5度の音程は「ラ」と「ミ」でした。
で、4度の音程は「ミ」と「ラ」

そう、この4度音程と5度音程は、「ラ」から数えるか(ラ→シ→ド→レ→ミ)「ミ」から数えるか(ミ→ファ→ソ→ラ)のの違いであり、実質的には同じ音程なのです!

3度の音程について

次は、「3度」の音程です。

まず、一口に「3度」と言っても、3度には「長3度」「短3度」があります。

「長」「短」の意味については別の記事でちゃんとまとめようと思いますが、ここで簡単に説明してしまうと、「半音で数えた時にいくつになるか」によって、「長」「短」が決まります。

ド・レ・ミは間に黒鍵が2つある、すなわち半音4つ分の長さであるのに対して、
ミ・ファ・ソは間に黒鍵が1つ、すなわち半音3つ分の長さしかありません。

前者は音の距離が長いので「長3度」後者は音の距離が短いので「短3度」です。

ドレミファソラシドで黒鍵が無い部分は「ミ⇔ファ」と「シ⇔ド」の2か所。
この2つの部分が間に入っている3度の音は、「短〇度」といいます。(♯や♭が付かない音階の場合)

※「音階」については下記の記事で詳しく解説しています。

さて、「長」「短」の話はここまでにし、今度はまた倍音列を見てみましょう。

長3度は、「第4倍音と第5倍音の関係」などで、周波数比率が4:5。
短3度は、「第5倍音と第6倍音の関係」などで、周波数比率が5:6。

8度や5度、4度ほどではないですが、こちらもシンプルな比率といえるので、音の相性は良い方ですね!

前半が長3度(第4倍音と第5倍音)後半が短3度( 第5倍音と第6倍音)

おわりに

今回はコード(和音)に含まれる音同士(倍音同士)の相性や聞き心地について解説しました。

ここまで解説した8度、5度、4度、長3度などはメジャーコードのすべて音程に含まれます。

メジャーコードが聞き心地が良い理由はこのように、構成音と倍音の周波数比率がとても綺麗で、それぞれが共鳴し合うからなのです!

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